現在のレッスンに至るまでのあれこれ・・・(長〜い雑談です)



私は小学校時代、3年生でツェルニー40番練習曲を楽譜指定に近いテンポに仕上げ、リピート付きの暗譜を2回続けてノーミスで弾ければ合格、というようなレッスンを受けていました。

 

1回完璧に弾けても、2回目で1箇所でもミスすれば、「はい、もう一週やってきてね」と(笑)

 

幸いにも私はツェルニーが大好きでしたが、まだ小さいうちは、意識の方向がテクニックに偏ってしまい、音色にこだわったり音楽を表現するほどには楽しめず、そのような中での毎日2時間以上の練習は、遊びたい盛りの小学生にとっては、少し辛い時期もありました。

 

ただ、この時期の厳しい練習が様々なテクニックの習得に繋がったことは間違いありません。先生方や、サポートしてくれた母のお陰だと思います。

 

その後、音大附属中学への入学以降、新たな先生方や友人たちとの出会いもあり、他楽器とのアンサンブル、合唱の伴奏などを務める機会が増えました。

また、ソロでも人前での演奏の機会を多く頂いたりしたことで、曲を仕上げていく面白さや、音の響きの大切さ、表現することの楽しさを感じるようになりました。この頃から、練習が全く苦ではなくなり、朝の学校や昼休みなども、よく一人で音楽室に行っては練習していました。

そして、この時期にピアノの先生になりたいと思うようになりました(正確には、幼稚園時代の夢も、「コロッケ屋さん」と「ピアノの先生」でしたが。)

 

ピアノ講師を始めたばかりの頃は、自分が厳しいレッスンを受けてきた反動からか、必要以上に優しい先生を目指していました。

殆どの生徒さんは音大を目指す予定ではないらしいから、厳しくしては可哀想、何週間も花マルをあげないと、楽しくなくなってしまうかもしれない、という、今思えば大変未熟な、甘い考え方でした。

 

息子が産まれてからは、生徒さんや保護者の方々から温かいご協力とご理解をいただき、息子をおぶったりしながらレッスンを続けていましたが、息子が集団生活に入り、日々の生活が落ち着いてきた頃、ピアノ講師向けの勉強会に参加するようになりました。

 

恥ずかしながら、そこで初めて、生徒さんの進路とは関係なく、演奏力の高い生徒さんを育てている先生がたくさんいらっしゃることを知ったのです。

 

毎日何時間も弾くことが困難な、現代の忙しい子供たちに合わせた目からウロコの指導法を学びながら、「先生が怒らなくて優しいから楽しい」ではなく、「上手に弾けるから楽しい。表現できるから楽しい」と感じてもらいたい、と強く思うようになりました。

 

また、大人の生徒さんたちが、お仕事などお忙しい中でも、ピアノに癒され、人生の友とされている姿を拝見するたびに、小さい生徒さんたちにもピアノでそんな素敵な人生を送ってもらいたい、という気持ちが増しました。

 

音大を目指す目指さないに関わらず、

コンクールに出る出ないに関わらず、

趣味としてでも、もれなく皆が上手になれる。

 

そのような教室を目指しています。


生徒さんが上手く出来ないとしたら、生徒さん一人一人の能力やセンスによるものとは考えず、常に指導者側に責任がある、と考えることで、レッスンの仕方は変わってきます。


こちらの伝え方に原因があるのではないか?

本当の原因は何なのか?


これらを常に自分へ問いかけ、それぞれの生徒さんに必要なものを補い、解決できるようレッスンしています。

お医者さんがお薬の処方箋を出すのと少し似ている感覚なのかもしれません。

ですから、まだ知らないお薬や、色々な治療法を知るために、指導者も常に学ぶことが必要なのだと思っています。そして、生徒さんに自ら考える習慣を付けてもらえるように、「どのように感じるか」「どう弾きたいか」「なぜそう弾いているのか」というような問いかけも、大切にしています。

 

また、ごく幼いうちから他人からの相対的な評価に対して一喜一憂するよりも、お友達の演奏や色々な人の演奏を聴いて、素敵なところを認め合いながら、自分の耳や感覚で上達を実感しながらピアノを続けてもらいたいと考え、ホールでの発表会以外にも、レッスン室にて2ヶ月に1度のミニコンサート(生徒さん同士の弾き合い会)を開催しています。(新型コロナ対策として現在はオンラインでの弾き合いです)


実際に、ミニコンサートを始めてから、共に頑張っているという仲間意識が生まれるだけでなく、お友達から良い刺激を受け、生徒さんのやる気アップにつながるケースが多いです。

(刺激を受けるという意味では、目標を掲げて上達の為にコンクールを利用するのはもちろん良いと思いますが、お子さん本人の意志がはっきりしない年齢でのコンクール参加は、あまりお勧めしません)

 

 

★とりあえず、先生の言う通りに練習してみる(物を習う上で、この素直な気持ちが、才能より何より一番大切です)

 

→上手になる

 

→上手に弾けるから楽しい・ピアノが好きになる

 

→楽しいので自発的に工夫しながら練習できるようになる

 

→さらに上達し、難曲にも挑戦できる

 

難しくて悔しくても、自分にはきっと出来ると分かっているから、諦めずに目標に向かって頑張れる

 

 

美しい音色を共に奏でながら、何かを成し遂げる強い気持ちや精神力、考える力や自立心を育んでいけるピアノ教室でありたいと思っております。